さまざまな効果が期待される梅肉エキス

毎年冬に猛威を振るうインフルエンザウイルスの増殖を抑える成分が発見されるなど、健康づくりの力強い味方として根強い人気がある「梅肉エキス」。梅肉エキスは古くから下痢や食中毒の特効薬としても用いられたほか、殺菌効果、血液浄化、体力増強、疲労回復などの効能もよく知られています。さらに最近は、この梅肉エキスが持つ抗がん効果も注目されています。

果物などを食べると感じる”酸味”は、有機酸が含まれているのが原因です。酸味が強い果実として代表的な存在である梅ですが、この梅に最も多く含まれている有機酸はクエン酸です。

クエン酸には食べたものをエネルギーに変える働きを助ける効果があり、エネルギーをつくる一連の働きは「クエン酸サイクル」と称されています。これはドイツの化学者ハンス・クレブスによって発見され、クレブス博士はこの功績によって1953年にノーベル医学生理学賞を受けました。

クエン酸サイクルは複雑な生化学反応です。クエン酸はクエン酸サイクルを活性化してエネルギーを効率良く生む働きを持ち、このサイクルが働かないと、細胞はエネルギー切れの状態になります。

人のがん細胞ではこのクエン酸サイクルの動きが悪くなっていて、がん細胞のクエン酸サイクルを活性化するとがん細胞が死にやすくなるといわれています。
このため梅肉エキスによってがん細胞と正常細胞のクエン酸サイクルを活性化することで、体を元気にしてがん細胞を死滅させることができると、効果が期待されています。

一方、自然食・自然療法研究家の東城百合子先生は著書「家庭でできる自然療法」(あなたと健康社刊)で梅のクエン酸について次のように言及しています。

「梅の実にはクエン酸が多くアミグダリンといって、ガンによいとさわがれているビタミンB17(ビワの葉に多い)を多くもっています。毒消しや殺菌力が強く、細胞に活力を与え、カルシウムの吸収を助け、腸の有効菌を育てる。血液浄化をして疲労回復をする大切なものです」。

また同書では、梅肉エキスの家庭での作り方や使い方を紹介していて、「これ一つあると、たいていの病気は大事に至らずにすみます」と、各家庭で梅肉エキスを常備しておくことを勧めています。

抵抗力、治癒力高めるクエン酸

このように梅肉エキスに含まれるクエン酸は、健康づくりに大きく役立ちます。

クエン酸などの有機酸は、人の体に必要な必須ミネラルの吸収を高める作用があります。多くのミネラルは単独では腸からの吸収率が低いのですが、有機酸と結合すると小腸からの吸収が良くなるということが分かっています。
梅肉エキス自体に含まれる豊富なミネラルと、その吸収を良くするクエン酸などの有機酸の相乗効果によって、体の抵抗力や治癒力を高める効果を発揮します。

血液を弱アルカリに保つのに適した梅肉エキス

健康であるためには、血液を常に弱アルカリ性に保っておくことが重要で、血液が酸性になるとイライラして神経過敏になり、抵抗力や治癒力も弱まります。
酸味が強い梅肉エキスは酸性食品のように思われますが、実は強力なアルカリ性食品です。
梅肉エキスのクエン酸は、クエン酸サイクルを活性化することによって乳酸の生成を抑え、体が酸性に傾くのを防ぎます。

私たちの身の回りにある食品のほとんどは酸性の食品です。このため強いアルカリ性を持つ梅干や梅肉エキスをはじめ、野菜や海藻類などの”アルカリ性食品”を摂るように日頃から心掛けることは、食生活のバランスを保つためには重要といえます。

●参考引用
・「漢方がん治療」を考える(銀座東京クリニック院長・福田一典先生)
http://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic

・「家庭でできる自然療法(改訂版)」(東城百合子先生著 あなたと健康社)

・ライフ・イズ・マクロビオティックVol4(日本CI協会発行)

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